自由への大脱走

今年はコロナの影響で、神奈川に住んでいる姉夫婦が宮城に帰省できませんした。
つーか、春休みもゴールデンウイークも帰省できなかったので、私は姪っ子にお正月以来会っていないのです(泣)。いったいいつまでこんな状態が続くんでしょうかね?

姪っ子は今9歳。一番カワイイ盛りです。
私はどうしても姪に会いたかったので、ノートパソコンにZOOMと言うアプリを入れて「リモート帰省」をしてもらうことを提案しました。デザイン関係の仕事をしている姉は普段からZOOMを使いこなしているらしく、この提案を快諾。こうして世間の大半の家庭と同じように、我が家でも「リモートによる親族集会」が実現したのです。

ZOOMは、使って見ると意外と簡単な操作でしたので、今後はこのようなアプリを利用して「リモート対面鑑定」に移行しようかと考えています。リモートなら場所代もかかりませんしね。対面鑑定は「場所代」が大きく利益を削ってしまう要因となるので、ずっと悩みの種だったのです(苦笑)。
まぁ、お客さん側の回線品質なども影響して来る話なので、これについてはもうしばらく実験を繰り返してから詳しいことを発表しますね。

さて・・・お盆期間中、我が家ではこれ以外に「もうひとつの大事件」が発生していました。

私が2年前に野良猫を拾って育てていたことは、古い読者さん達ならご存知でしょう。結局、住宅事情の関係で実家の親元に「里子」に出すことになってしまったのですが、去る8月11日にその愛猫の「サラちゃん」が実家から脱走するという事件が起きてしまったのです。

朝の5時半、私の父親が玄関を開けた瞬間、下駄箱の下に隠れていたサラが、一瞬の隙を突いて外に飛び出したそうなのですが、その後、丸一日以上経っても家に帰って来ず、捜し疲れた父親が途方に暮れて私に電話をかけて来たのですね。

サラは避妊手術済みのメス猫ですから、普通であればそんなに遠くに行くはずはありません。しかし、サラは「異常なまでに好奇心旺盛な猫」ですから、相当遠くまで行ってしまった可能性があるんですね。

私は過去に8匹の猫を飼って来た経験がありますが、サラほど「うるさくて、落ち着きがなくて、誰にでも愛想を振りまく猫」は初めてです。「人なつっこい」と言えば聞こえがいいですが、初対面の人間にさえ抱っこをせがむような八方美人ですから、すぐに誰かに誘拐されてしまいそうです(苦笑)。

我が家の猫は代々「外飼い」だったのですが、サラはとにかく落ち着きがないので「完全室内飼い」をしていました。家を出た瞬間に車にひかれてしまいそうなほど、周りを見ないで全力疾走する奴だからですね。
完全室内飼いであるがゆえに、近所の地理を全く知らない状態での逃亡劇ですから、「このまま迷子になって、帰って来ないのではないか?」と父親が不安になってしまったのも当然と言えます。

まぁ、こんなこともあろうかと、首輪にはしっかりと電話番号を記載してあるのですが、未だにどこからも連絡がないため、「何らかのトラブル」に巻き込まれたのではないか・・・とみんなが不安になり始めたわけです。

こういう時こそ占星術の出番です(笑)。

仮にこのまま近所を探し回ったとしても、田舎は隠れる場所が多いので、偶然見つかる可能性は「ほぼゼロ」と言っていいでしょう。普通の猫なら家から半径300メートル以内で見つかるでしょうが、「好奇心の塊」のようなサラが相手では、このセオリーはきっと役に立ちません。

私は、実家から電話をかかってきた時刻を元に、ひとつのホロスコープを作成しました。このように、「疑問が思い浮かんだ瞬間」の時刻を元にホロスコープを作ることを「ホラリー占星術」と言います。
そもそもホラリー占星術は「自分の生年月日すら知らない人」を救済するために開発された占星術で、「特定の質問」に対して「特定の答え」を与えてくれる特殊な西洋占星術なのです。

一時期、キリスト教会が西洋占星術を禁止していた影響で、ホラリーの伝統的な技術は断絶していたのですが、17世紀に占星術師ウィリアム・リリーによって復刻されたと言われています。ただ、古代の資料の大半が失われている(カトリック教会によって燃やされた)状態なので、現代ホラリーと古代のホラリーが、本当に同じ技術なのかどうかは実のところ分かっていません。

残念ながら、私はホラリー占星術が苦手で、あまり実践の場で使うことはありませんでした。なぜなら、ホラリーは普通の占星術とは解読手順が全く違うため、通常の西洋占星術に慣れている人ほど「解釈がしにくい」という欠点があるからなんです。

でも今回は、ホラリーの厳密なルールは無視して「自分独自の解釈」でホロスコープを読み解いて行くことにしました。緊急事態ですからね。私だって占星術の勉強を始めてからすでに四半世紀です。知識と経験なら、偉大なるウィリアム・リリーにだって負けてはいません。

「ペット」を担当するのは6室ですから、まずは6室を起点に解読を進めて行きます。
するとその6室には「牡羊座の火星」が単独で入居しています。

牡羊座は「冒険を好む星座」であり、火星は「行動力」を意味します。なるほど、サラにとってこの脱走劇は「大冒険の始まり」なわけですね(笑)。未知の世界でワクワクしながら遊びまわっているサラの姿が目に浮かぶようです。
この火星は「望遠鏡でも見えない冥王星」とタイトにスクエアを形成していますので、「隠れていた下駄箱の下から一瞬に隙を突いて飛び出した」という逃亡時の状況もよく現れています。

問題はサラが「見つかるかどうか」です。
動物愛護団体によると、脱走した猫が無事に家に帰ってくる確率は「一週間以内」が33パーセントで、「一ヶ月以内」が50パーセントです。それを過ぎると「ほぼ帰って来ない」のだそうな。
つまり「二匹に一匹」は最後まで見つからないわけですね。

この火星は10室の獅子座太陽とトラインを形成していますが、10室は「周囲の人間から見えやすい部屋」ですし、獅子座は「自己主張が強い星座」なので、どちらにしても「サラはいずれ見つかる」ということが分かります。この二つを続けて読むと「自分から人の目につく場所に現れる」という意味に解釈できるのです。

ホラリーの伝統的なルールでは「基点となる部屋から4番目の部屋に最終結果が現れる」とされていますので、この10室の太陽こそが「この事件の結末」ということになるんですね。

とりあえず見つかることは分かりましたが、問題はそれが「いつか」と言うことです。見つかるまでに時間がかかると、それだけこちらの精神的負担も大きくなりますからね。
6室の火星と10室の太陽のトラインの誤差は「約3度」です。

太陽は一日に1度ずつ天頂を移動して行きますので、基準点となる6室の火星を「動かない固定したポイント」と見なせば、太陽と火星が「誤差のない正確な120度」を形成するのは、だいたい3日後です。

つまり、占星術的解釈では「脱走からおよそ3日後(72時間後)にサラは見つかる」ということになります。獅子座は自己顕示欲の強い星座ですから、恐らくは「自力で帰って来て玄関前で鳴きわめき、人間に発見される」というところまでがホロスコープから読み取れるのですね。

占星術の結果は出ましたが、それでも愛猫が行方不明な状況は不安で仕方がありません。自分の技術を頭では信じていても、それと「感情」は全く別の問題だからです。

私は予定を前倒しして一日早く実家に帰省し、「迷子猫チラシ」を作成して近所に配り始めました。ちょうどお盆の墓参りシーズンだったので、お墓の駐車場のところに立って、一人ひとりに写真つきのチラシを手渡し「この猫を見つけたら連絡してくださいね~」とお願いして回ったのです。恥ずかしいやら、暑いやら、コロナが怖いやら・・・で、最悪のお盆でした(苦笑)。

夕方になってから、私は一度自宅に帰り、祈るような気持ちで実家からの連絡を待つことにしました。

そして脱走から3日目の朝6時・・・実家から電話がかかってきて「サラが自力で帰って来た」という連絡を受けたのです。驚いたことにサラが実家に帰って来たのは、逃亡から72時間30分後でした。ホラリー占星術ってのは、ここまで正確なのかと自分でもびっくりの結果です。

3日間も近所を駆けずりまわったのですから、さぞやお腹をすかしているだろうと思いましたが、父親が言うには「逃亡前よりも太って帰って来た」のだそうです。こいつ、どこかで図々しくエサをもらっていたな(笑)。
サラは人間を全く恐れませんし、初対面に人にでさえ喉を鳴らして摺り寄って行きますので、まさに「魔性の猫」です。人間だったら銀座でナンバーワンのホステスになれるかもしれません。
サラなら野良猫でも充分にやっていけそうな気がしますが、まぁ、とにかく帰って来て良かった(苦笑)。

今回、分かったことは「ホラリーはかなり使える」という事実です。しかも、ホラリーの厳密なルールに従わずに、自分独自の解釈をしたとしても「ある程度は、正しい結果が出る」ということが明らかになったのですね。

まだ実践の現場で使えるほどの信頼性はないのですが、「行方不明者探しのような緊急事態」には今後も使って行くことになるかもしれません。

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この記事へのコメント

三木
2020年08月14日 22:01
ホラリーが凄いというか
スイレンさんの読みの技術が素晴らしいと思いました。
やはり占星術の先生になるような方だと思います。
感動して書いてすいません。
きょうこ
2020年08月15日 09:17
見つかってよかったです(^-^)
ようこ
2020年08月15日 11:11
見つかって良かったですね!
周りをハラハラさせたけど
ご無事で何よりです。
どんな冒険をしてきたのか気になります。
ホラリー占星術、興味深いです!
パウンド
2020年08月16日 07:29
毎回、毎回新しい発見と驚きがあるblogを有難う御座います!

これからも、勉強させて頂きます!
スイレン
2020年08月16日 11:54
こんにちは、皆さん。

占いの基本は「万物照応の法則」です。

簡単に言うと「この世で発生するすべての現象は関連性がある」ということですから、どのようなものからでも「最終結果」を読み取ることは可能なんですね。

例えば、ただの石ころを占い盤の上に投げただけでも、それは世界と照応していますので「何らかの意味のある配置になる」というわけです。
読み取る技術さえあれば、世界はいつだって神のメッセージに満ちているのですね。

そのメッセージを学問的に読みやすくしたのが占星術であり、タロットであり、四柱推命だったりするわけです。

だから一定以上に技量があれば、どの種類の占いでも当たりますし、そこには哲学的なメッセージが込められているのですね。