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zoom RSS シュタイナーとダライ・ラマ

<<   作成日時 : 2018/06/17 17:27   >>

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昨年の夏、石巻市で開催された「Reborn-Art Festival2017」という総合芸術際の中で、個人的に非常に興味深い展示作品がありました。
それが「ルドルフ・シュタイナーの黒板絵」です。

ルドルフ・シュタイナーはオーストリアの思想家で、「人智学」と呼ばれる学問分野の創始者です。その思想は教育、哲学、芸術、農業、天文、建築学など広範囲に及び、彼が提唱した「シュタイナー教育」は今でも世界中で実践されている。教育学部出身の人なら「シュタイナー教育」というのは聞いたことがあるかもしれませんね。
今でもヨーロッパの「神秘学」の世界では、最重要人物の一人だとされています。
私も過去に何冊か彼の本を読んだことがあるんですが、内容的に抽象的で難解だったのを覚えています。つい先日も「星と人間」というシュタイナーの本を読みましたが、あまりの難解さに途中で挫折。
内容と言うよりも、文章が詩的過ぎて、なかなか頭に入ってこないんですね(笑)。

展示されていた「黒板絵」とは、そのシュタイナーが講演の際に黒板にチョークで描いていたものを「毎回消すのはもったいない」と感じた弟子の一人が、黒板に黒い紙を張り、講演が終わった後にそれを剥がして保存していたものなのです。
まさかその実物を地元石巻で見られることになるとは・・・・。

私がこれほど興奮したのは、実はシュタイナーには「占星術研究家」としての側面があったからだ。
彼の講演の中では「天体と金属の関係」が何度か語られており、太陽は金、月は銀、土星は鉛を支配する・・・と言った独自の見解が述べられている。
なぜ彼がこのような知識を持っていたのかは全く不明で、一般的な西洋占星術の伝統にもそのような考え方はありません。彼には一般的には「秘伝」とされている思想に触れられる何らかの権限があったのかもしれません。

シュタイナーの信奉者で、科学者でもあったリリー・コリスコは、シュタイナーの説が正しいかどうか検証するために、ある実験を行いました。

すると、土星が太陽か月と重なった状態の時(要するに食になった時)に、鉛が結晶化しない(あるいはしにくい)ことを発見したんです。つまり、鉛に対する土星の影響力が、太陽や月によって「妨害された」というのを実験的に証明したというわけですね。これを「コリスコ効果」と呼びますが、天体の影響力が、実際に地球上の「物質」にも影響を与えていることのひとつの証拠として今でも使われることもあります。

シュタイナーの占星術でもうひとつ特徴的なのは「農業との関連」だ。
彼が提唱した「バイオダイナミック農法」は、天体の配置によって農作物の生育が左右されるというもので、「植え付けや刈り取りのタイミングさえ正しければ、科学的な農薬を一切使う必要がない」という理論である。
別名「シュタイナー農法」と呼ばれるものですが、これが現在の有機農業のさきがけになったとも言われています。

かなり難解な理論なので、現場での実践占星術にはなかなか使えませんが、彼の頭の中には「壮大な宇宙論」があったことは何となく分かりますね。

そんな「知の巨人」の黒板絵を所蔵していたのはいったい誰だ?

展示されている黒板絵のパネルの下には「ワタリウム美術館蔵」とある。何と日本だ。
ヨーロッパの神秘学の世界で、圧倒的な存在感を誇るルドルフ・シュタイナーの遺品を持っていたのは、日本人か!
私は全く美術とは無関係の世界で生きてきた人間なので知らなかったんですが、美術マニアの妻によるとワタリウム美術館はアート関係者の間ではかなり有名で、今回(2017年)のReborn-Art Festivalの参加アーティストの多くが、このワタリウム美術館と縁が深い人たちなんだそうな。

興味をそそられたのでスマホで調べて見ると、1995年にダライ・ラマ14世が、このワタリウム美術館で講演会を開催しているという記録が見つかった。
ダライ・ラマは私にとっての「心の師」である。
仏教好きでありながら、特定の宗派には一切属さない私にとっては、実質的にダライ・ラマこそが「師」だ。
いつか書こうと思うが、妻との出会いも「ダライ・ラマに関係した縁」なんですね。
ノーベル平和賞受賞者で、チベット仏教最高指導者を講演に呼べる個人経営の美術館とはどんなところだ?とさらに調べると、何と、当時の館長が「ダライ・ラマを個人的に呼んだ」らしいのだ。

チベット亡命政府があるダラムサラに出かけていって「ぜひ来てください」と真剣にお願いしたら、「分かりました、行きましょう」となったんだそうな。えぇ!?そんなにあっさり?
宗教界におけるダライ・ラマとは、IT界ならスティーブ・ジョブズ、音楽界ならボブ・ディランでっせ?
そんな芸当ができるのはいったいどんな人なんだろう?

5月後半は、私の農業関係の仕事がちょっと一段落していたし、2月に「永遠のマドンナ」にフラれてかなり落ち込んでいましたので、「失恋傷心旅行に行こうかな」と思い立ちました(笑)。

ルドルフ・シュタイナーの黒板絵を所蔵し、ダライ・ラマ14世を個人的に呼び出せる美術館とはどんなとこなんだろう?期待に胸を膨らませながら、妻と二人で東京旅行に出発したのです。

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内 容 ニックネーム/日時
先月あたりからこちらのブログを見つけ前記事を読み、再開はいつなのだろうと楽しみにしていました。
なんとなくいろいろとリンクするなぁと思っていたところに、シュタイナーの記事に驚き!ました。シュタイナー(何故かヒトラーにも)反応してしまうのは何だろう?
この時代に重要な秘密があるのかもしれない!です。
sara3872
2018/06/17 23:18

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