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<<   作成日時 : 2016/10/13 14:47   >>

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お久しぶりです。スイレンでございます。
生活費を稼ぐために一ヶ月ほど死に物狂いで肉体労働に明け暮れておりました。
幸い、目標金額を達成しましたし、仕事も予定通り10月9日に終わらせることができました。そのため、常連さん達に告知していた通り10月10日から占星術師の仕事に復帰しようと思っていたのですが、風邪をひいてしまい、この数日間は寝ていました。
ゆっくり寝ていれば回復も早かったのでしょうが、時間がもったいなかったので、寝ながら本を読んでいたのでさらに症状が悪化(笑)。
読んでいたのは、20年近く前にベストセラーになった『聖書の暗号』(マイケル・ドロズニン著)でした。
一種の「終末予言」の本で、発行が1997年なので当時の「世紀末ブーム」に乗り、「世界ふしぎ発見」などでも何度か特集されたので、30代以上の人は聞いたことがある本かもしれませんね。

結論から言うと、結構ひどい本でした(笑)。
解読手法としては、ヘブライ語の旧約聖書30万文字を一列に並べ、ある文字数ごとに文字を拾い出していくと、人名や日付やメッセージなどで表れてくるというもの。
例えば、1945文字おきに旧約聖書をたどると「ヒロシマ」という文字が出てくる。1945年は広島に原爆が投下された年だ。
このような暗号解読法を「等距離文字列法」と言うが、どうにも内容的に疑わしい。

この本の中で著者は、阪神大震災やオウム事件などが「暗号に記されている」と豪語する。(どちらも1995年の事件)
特にオウム真理教事件については詳しくて、同じ文字列で「サリン」「地下鉄」「エボラ」「航空機から散布」などの文字が出てくると言う。
事実としてはオウム真理教は、エボラウィルスを入手するためにザイールに信者を派遣していたし、空中散布用にロシア製のヘリコプターも購入していた。
ところが本が発行された1997年以降の「予言」に関してはすべて外している。
例えば、アメリカ同時多発テロや、東日本大震災と、それに伴う原発事故など、絶対に世界史に残るような大事件がこの本には書かれていない。

それどころか、この本には「2000年から2006年に日本に大地震が起きる」と警告されているが、東日本大震災は2011年だ。
地震多発国の日本で6年ものスパンで「大地震」を予言すれば当たる確率は高いという計算があったのだろうが、それでもハズレだ。東日本大震災を読めない予言など、石ころほどの価値もない。

どうにもこの「等距離文字列法」は、実際にあった事件をヒントにそのキーワードをコンピューターで探させる一種の「文字遊び」のようなものに感じる。
ドロズニンも認めているように、この手法はコンピューターがないと絶対に実行できない。30万語の中から、一定の文字列を探し出すのは人力ではほぼ不可能だ。
アイザック・ニュートンも「聖書の暗号」を解くことに人生を賭けたと言われているが、彼の時代にはコンピューターがなかったので、暗号を解くことはできなかった。
ドロズニンはこれを、「コンピューターが発明されるまで、暗号は封印されていた」と語るが、どうにも論理のごり押しだ。
これは聖書以外でも「30万文字以上」ある本なら同じことができるのではないだろうか?

さらに不審な点は「聖書の暗号」によると、ケネディ暗殺は、「オズワルドがダラスで狙撃する」と出ているそうな。
歴史に詳しい人なら誰でも知っているが、オズワルド犯人説はかなり怪しいのだ。しかし「予言書」によれば、犯人はオズワルドで間違いないらしい(笑)。

この「聖書の暗号」で唯一当たったのはイスラエルのラビン首相の暗殺事件のみ。
しかも、「ラビンが暗殺される」とだけ解読できたが、その時期や犯人、場所については分からなかった。ドロズニンはラビン首相に「危機が迫っている」と手紙を書いたが、もちろん、そんなものを首相が読むわけはない。
1995年11月に実際にラビン首相は暗殺されたが、ドロズニンはその後になって、暗号の中から犯人の名前「アミル」を見つけ出す。しかし、これでは後だしジャンケンだ。
犯人の名前が判明した後に、「あ、書いてありました」では、予言の意味がない。
当時、ラビンに暗殺の危機が迫っていたことは世界中の誰でも知っていたことだ。イスラエルとパレスチナの和平交渉を進めていたラビン首相は、和平反対派から命を狙われていた。
つまり、世界で最も「暗殺の危機が迫っている人」だったわけだ。その人に「危機が迫っています」と手紙を出したからと言って、それが「未来を予言した証拠」にはならない。

彼は本の中で1996年9月13日に聖地エルサレムが核攻撃を受け、第三次大戦が始まると「聖書の暗号が警告している」と脅かして読者を煽る。
実際に彼は、95年〜96年にかけて、イスラエルの政府高官に何度も接触して危機を説いてまわるが、9月13日は何事もなく通り過ぎる。
この本の後半は「なぜ予言が外れたのか?」に対する言い訳がダラダラと書き綴られており、かなり見苦しい文章となっている。
彼は、自分がいろいろと動き回ったから「破滅が延期された」と主張するが、そんなわけあるか!(笑)。

いつの時代も、今、自分たちが生きている時代が黙示録に示された「最後の世代」だと信じる人たちがいる。
特に、現状に不満を持った人達は、この世の中を「誰かがひっくり返してくれる」ことを期待している。
自分たちは何もしないくせいに、誰か強力な力を持ったメシアがこの世の中を変えてくれればいいとさえ思っている。ドナルド・トランプを支持する人もそういう人ではないのでしょうか?

でもね。やっぱり自分の人生は自分で切り開いていくしかないんだと思いますよ。
自分と関係ないところで、世の中が変わっていくことを期待するよりも、自分自身の力で自分の世界を変えていくほうがずっと楽しいでしょう。

「確定した未来」があるのかどうかは分かりません。
占星術で読み取れるのも「未来の可能性」であって、確定した未来ではありません。我々には自由意志があり、与えられた資質や才能をどう使うかは自由意志によります。ほぼ同じ才能を持つと思われる一卵性の双子でさえも、全く同じ人生を歩むわけではありません。(占星術的には数分の出生時間の違いでも生き方に違いが出るが)
ただ、もし神が聖書に説かれているように「全知全能」ならば、私たちが自由意志で「何を選択するか」までも事前にお見通しなのかもしれませんけどね。

体調が戻り次第、ココナラの鑑定を再開しますので、その時はよろしくお願いいたします。

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スイレン様の風邪にも負けないパワーに励まされます。人間、風邪くらい引いておかないと、いざという時の免疫力が高まりませんしね。人の運命占うだけではなく自身を養う糧は実業でしっかり稼ぐという姿勢大好きです。「聖書の暗号」ですが、ただでさえ聖書をひととおり読むのだって大変なのに奇特な人がいたもんだ、と呆れたのを覚えています。もし聖書が暗号書だったら、神は暗号を解けた人だけのものになってしまうのですがね。まさかそんなケチな教えじゃないでしょう。

2016/10/14 01:05
こんにちは、蓮さん。
あの頃は「終末予言ブーム」で、いろんな人が怪しげな予言書を発行していましたよね。
その後も、同時多発テロを予言したとするジュセリーノとか、2012年に世界が終わるというマヤの暦とか、まぁ、いろんなものがありました。

これだけいろんな予言書があるのに、未だに「東日本大震災」を予知していた文献はひとつも見つかっていないのだから呆れます。

ただし我々占星術師も、3・11については、全く予想できていなかったのですから同罪なのかもしれませんが(苦笑)。
スイレン
2016/10/15 09:41

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