ワシは「自殺以外の死は、どんなものであれ運命だった」と考えてるが、生まれる前に死んでしまった魂はどうなるのだろうか? 流産や中絶で死んでしまった子供のことを「水子の霊」という。 「水子の祟り」なんてのは恐ろしいものだと一般的には言われているが、実は「水子の祟り」なんて言葉が生まれたのは最近のこと。 1970年代に阿含宗をはじめとする新興宗教団体が「水子の祟りは恐ろしい」と言い出して、その霊を鎮めるためと称して様々な金銭を要求したのが始まり。仏教のどこにも水子が親を祟るなんて教えはない。 しかし未だにこういうことを言う奴がいる。以下はホソキカズコの著書から引用。 水子の祟りは恐ろしい霊障である。墜胎や流産した水子の霊は、生まれてくるはずだった親のもとに取りすがる。取りすがらなければ、彼岸と此岸とのあいだでさまよったまま、いつまで経っても成仏することができないからだ。 これは墓石販売を副業にしていたホソキのセールストークに過ぎないのだが、これでホソキが爆発的に儲けたことからも中絶や流産の経験がある女性が多いことが分かる。 これに対して中絶を趣味のように繰り返すトンデモナイ女もいる。 ある女性作家は「中絶しているとき、自分が生きていることを実感する」とかいうワケの分からない理由で、わざと避妊せず、妊娠後も、中絶可能期間のギリギリまで引っ張ってから堕胎しているのだという。その数なんと12回!(本人の著書にでてくる中絶回数を合計したもので、実際12回かどうかは本人しか分からないが)。 望まぬ妊娠をしてしまって、やむを得ず堕胎するのなら、必ずしもカルマとならないだろうが、彼女の場合、最初から殺すことが目的で妊娠し中絶しているのだから、たとえ法で裁くことができなくてもこれは殺人なのではないでしょうか? それにしても12回は尋常ではない。この女流作家がオカルト好きであることを考慮してちょっと調べてみました。 すると丹波哲郎の著書に次のような記述が。 意外に思うだろうが、〃水子の霊〃というのは、堕した母親のカルマの解消のためにはたいへん役に立つのである。 水子の霊がカルマの刈り取りに役に立つだと?ふざけんな!人の命を道具にするつもりかっ! 丹波哲郎は役者としては大変魅力的な人物であったが、霊界話に関しては思いつきで喋っているとしか思えないほどムチャクチャな男であった。 まさか、例の女流作家がこの話を信じて堕胎を繰り返していたとは思えないが、もし、自分のカルマ解消のために子供の命を利用したのなら、むしろ大きなカルマを残したと言える。 二度や三度の転生で解消できるレベルと思うなよ! ワシには霊能力などないからデータからの推測と仏教知識を駆使するしかないのだが、子供の中に「自分は母親に殺された」という記憶を退行催眠で思い出す子がいるのは確かである。 「子供が言うことを聞かなくて困る」として子供に退行催眠を受けさせた親がいる。 するとその子は「ボクはお母さんに殺された」と言い、中絶手術の場面を細かく描写した。5歳の子供が中絶手術を・・・である。医者が使った道具や、その場に何人の看護師がいたか、どんな会話をしていたかまで正確に・・・・だ。 実際母親には10代の頃、中絶の経験があったのだという。 子供や親を恨んでなどいない。一度中絶された後も恨んでいないからこそ同じ親の元に帰ってきたのだ。どうしてもその人と親子にならねばいけない理由があるのだろう。 水子の祟りなどない。死んだ子供はすぐに輪廻のサイクルに乗る。「成仏できない」などと何の根拠があって言うのか? ただし、子供には生まれながらにして母親に対する不信感がある。自分を殺した相手を素直に信じられるわけがない。 まして12回も殺されて、親子の間に信頼関係など育つはずはない。 祟りなど存在しないが、この女流作家には何らかの社会的・運命的な制裁(つーか天罰)が必要ではないかと思ってしまう。まだまだ怒りをコントロールできない未熟なスイレン禅師である(苦笑)。 |
<< 前記事(2008/02/10) | ブログのトップへ | 後記事(2008/02/20) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|---|
はじめまして |
かな 2010/06/09 00:50 |
柳美里です。 |
スイレン 2010/06/10 13:58 |
<< 前記事(2008/02/10) | ブログのトップへ | 後記事(2008/02/20) >> |