霊性と情熱のあいだぐらい

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<<   作成日時 : 2017/12/16 16:06   >>

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現在の占星術は「地球からの見た目の天体配置」によってホロスコープを描きます。要するに現在でも「天動説」を採用しているわけですね。
この辺が占星術嫌いの人から突っ込まれる原因になってしまうのですが、「この宇宙時代に、非科学的な天動説を使用しているなんてナンセンスだ」と言われちゃうんです。
まぁ、言いたいことは分かります(笑)。でも、占星術は非科学的ではないんですよ。
地球に住んでいる我々からすれば、地球からの「見た目の天体配置」に自分の運命が象徴されていると考えるのは合理的な判断です。だから、金星に宇宙人がいるなら、金星からの「見た目の天体配置」によって、その金星人さんの運命は読み取ることができるでしょうね(笑)。

しかし、こういう考え方に反発して、「占星術嫌いの人も説得できるような完璧な手法」を目指す占星術師の中には「太陽を中心とした正確な太陽系ホロスコープを描くこと」にこだわる人もいますね。
これを「ヘリオセントリック占星術」と言いますが、日本では松村潔さんが専門書を発行しています。・・・ただ、これは全く実用的ではありませんし、その本を買ってもがっかりすること間違いなしです。アマゾンのレビューも酷い状態ですが、まぁ、本当に使えない本でしたね(笑)。
ほとんど過去の実践データがないのに、各天体の意味はいったい何を根拠にしているのでしょう?
占星術の新しい可能性を探るのはいいのですが、内容的にはオカルトに近く、私が尊敬する「孤高の占星術師・石川源晃」も、その著書の中で「ヘリオセントリックは全く使い物にならない」と断言しています。
確かに地球に住んでいる私たちにとって、太陽を基点としたホロスコープを描くことにはあまり意味がないように思えます。

ここ10年ほどの松村さんは、占星術研究家というよりは「神秘思想家」に近い状態になっているため、その著書の内容はかなりオカルト寄りになってしまっています。エーテル体とか、パワースポットとか、地球グリッドなどという言葉を多用しているため、すでに占星術からはかけ離れてしまっている印象です。「最新占星術入門」を出版した頃は基本に忠実な人だったのに、どうしちゃったんでしょうかね?

もちろん、過去の占星術師達だって「天動説」を本気で信じていたわけではありません。
天文学者として有名なヨハネス・ケプラーはガリレオと同時代のドイツの科学者ですが、「地動説」の熱心な信奉者でした。ガリレオのように異端審問にかけられることはありませんでしたが、所属していたプロテスタント教会から破門されています。つまり、それぐらい信念を持って「地球が太陽の周りを回っている」というのを主張した人なんです。

実はケプラーの本業は「占星術師」でした。天文学は「正確なホロスコープを作るため」に、必要に迫られて勉強していただけなのです。占星術が本業で、天文学者が副業です(笑)。
彼自身、地元では「よく当たる占星術師」として有名で、職業柄、星空をよく観察していたことが天文学上の大発見につながったのです。
彼の提唱した「ケプラーの法則」は、惑星の公転軌道が「楕円である」ことを示唆する当時の大発見であり、現代であればノーベル賞級の功績なんです。

ケプラーは天文学の研究費用のほとんどを占星術の鑑定料で捻出していました。
彼の有名な言葉に、「娘の占星術がパンを稼がなかったら、母親である天文学は飢え死にしていたでしょう」というのがあります。占星術と天文学は常に「親子」の関係にあり、この二つは密接に関わり合いながら発展してきた歴史があるのです。

つまり、彼は「太陽を中心に他の天体が回っている」ことは充分に承知していましたし、占星術師の多くが「当時の最先端科学」を熟知している人たちだったのです。そのケプラーでさえ、あえて「地球からの見た目の天体配置」である通常のホロスコープで使用していたのですから、占星術嫌いの人が指摘するような「科学を知らない未開人」が占星術を先導していたのではありません。

さて、ガリレオが異端審問にかけられてから半世紀後の1968年に、アイザック・ニュートンによって近代科学の礎となった「ニュートン力学」が発表されます。
言ってみれば、ニュートンは「近代科学の父」とも言える人ですが、彼が錬金術師で、なおかつ占星術師だったことはあまりにも有名な話です。

つまり、占星術は「科学の敵」ではなく、「科学の一部門」に所属する学問なんです。
占星術の解釈においても、職業としての占星術を表すのは、科学的思考を意味する「天王星」です。優秀な占星術師のホロスコープは天王星が強く、「科学者」と極めて近い天体配置になっているのですね。

一方、霊能力や予知能力を意味するのは「幻想の星・海王星」です。
私の経験においても、「私には霊感があります」と主張する人の多くは、海王星が強いという特徴があります。

つまり、「霊能者」と「占星術師」というのは、全く別の才能を使う仕事であるため、兼任できない職業なんですね。だから「霊感を使用する占星術師」というのは基本的にはあり得ないのです。

ところが、世の中には霊能力と占星術の両方を使う占い師がたくさんいます(笑)。困ったことですね。
よく考えて見れば、「神のお告げ」が聞けるんだったら占星術なんて使う必要はないし、ホロスコープを緻密に解読する腕があるなら、「神のお告げ」は必要ありません。
つまり、「二つの手法」を混在させている時点で、「私にはどちらも一人前の技術がありません」と告白しているようなものです。

私は「霊能力」を否定するつもりはありません。実際にそのような力を持っている人もいるのでしょう・・・たぶん。
しかし、占星術とは全く違う手法ですので、どちらかと言うと「正反対のポジション」にある職業なんです。

たまに「私の悩みを当ててください」という挑戦的な依頼が来るのですが、「私は超能力者ではないので、分かりません」とお断りしています(笑)。
占星術は、相手の「明確な質問」があってこそ本領を発揮するものですから、相手の心の中を読み取るようなことはできないんですね。
「何かが起こりそうな日を教えてください」というのも困ります(笑)。その「何か」を限定してくれないと、こちらとしては予測計算ができないんです。そういう、「漠然とした質問」は、たぶん、霊能者だったら答えられるのかも知れませんね。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
いろいろな才能に秀でていて正反対のことを両立している人もいますけど、占星術的に見ると、そういった両立はありえないということになるのですか。
おおの
2017/12/27 11:20

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