霊なんぞ知らんちゅーに

本来の仏教では「死後の世界」とか「幽霊」なんてものは興味の範囲外である。
一人の弟子が「ブッダ様、死後の世界について教えてください」と問うと、お釈迦様は「そんなことを気にしたからって寿命が延びるわけじゃないし、悩みが消えるわけでもない。そんなどうでもいい事を気にするな」と答えられた。
そうなのだ。死後の世界なんて「死んだら分かるでしょ?」って程度のことで生きている今、そんなことを悩んでいても時間の無駄。

先日、ダライ・ラマ法王が両国国技館で講演をおこなわれた。
私は参加していないが、ネットで得た情報によると、こんなやり取りが行われたそうだ。
「私は行く先々で奇跡や神秘現象を求められますが、私は超能力者でも手品師でもない一介の仏教僧に過ぎませんので、あしからず(笑)」
法王独特の茶目っ気たっぷりの語り口調でそう言い放った。

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ところが、後半の質疑応答のとき、こんな質問をしたサラリーマン風の男がいた。
「えー、法王は背後霊はいると思いますかぁ?」
アホである。法王と江原をごっちゃにしている。
仏教についての知識がゼロであることを証明するがごとき発言であるし、法王様が「私は超能力者ではない」と最初に言ってることすら無視している。
でも、これに対する法王様の発言がオモシロイ。
「あー?知らんよ。はい次」
この答えは、二千数百年のブッダの対応と同じ(笑)。そんなつまらないことを気にしていられるか、人生にはもっと大事なことがあるだろ?って感じだ。

しかし、性懲りもなく、またこんな質問をした奴がいる。
「私は何かに取り憑かれているんですが、法王様には見えますか?」
だから、それは江原か、精神科に行ってくれっての。
これについても法王様は「あのねぇ、だから知らないってば」。

さらに関西弁のおばちゃんがこんな発言。
「皆さんと一緒に、法王様から光のエネルギーを浴びたいと思いますのでお願いします~」
変な新興宗教とか、ニューエイジに毒されてるんでしょうか?会場は失笑の渦。
法王は「そんなことはできません。知りませんよ」と呆れ顔。

日本は仏教国でありながら、オカルトと仏教の区別もつかなくなっていることをダライ・ラマ法王の前で証明してしまった・・・・。
ここで何度も書いてますが、「仏教はオカルトを否定します」。
神通力といって、仏教でも超能力の存在は認めておりますし、先祖供養など霊を意識した儀式もありますが、「超能力は、それを使うことによって魂の成長が阻害される」として使用禁止。霊なんて話も「自分自身が肉体をまとった霊だと知らない連中の妄言」としています。
つーか、世の中のほとんどの人は超能力なんぞに頼らずに頑張って生きてるというのに、超能力とか霊能力なんかを使ってズルして世の中を渡ろうとする人間に「仏の恩寵」は届かないってことを肝に銘じて欲しいと思います。


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この記事へのコメント

マミリン
2006年11月14日 22:28
こんばんは。
私は違う所からの切り口を、、、。
釈迦の例を出して、「霊的なこと、奇跡的なことはお断り」と言ってるのに、オカルト質問浴びせる大人、あほですね。
大阪ではよく見る光景ですが、周りの状況考えずに割り込みしたり、でかい声で自分の主張して、後先かまわずわめくのはよくある話です。
仕事もしないで昼寝付きで、お菓子ばりばり、近所のことを詮索している人たちは、年ばかり食って、大人にはなり切れてない。
これは前から感じてた憤りで、これを読んで爆発してしまいました。
仕事をしているサラリーマンの、しかも男の人までそうだとは、ちょっとがっかりです。
スイレン
2006年11月14日 23:02
こんばんは、マミリンさん。
ダライ・ラマ法王は「占い」によって国家元首に選ばれたという経緯がありますから、参加した人たちは「オカルト代表」と思ったのかもしれません。
それにしても・・・・、「光のエネルギー」とか「憑依されています」とか質問する人のセンスって・・・・。
もっち
2006年11月17日 15:58
メッチャ笑える。あはははは・・・・
スイレン
2006年11月17日 18:05
「知らないってば」と言えるダライ・ラマが好き。
これが新興宗教系の教祖なら、知らないことでも適当にスラスラと答えてしまうんだろうなぁ、と思う。
もも
2013年03月11日 16:23
激笑です。

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