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<<   作成日時 : 2017/10/20 17:40   >>

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占星術の鑑定を一ヶ月ほど休止し、瞑想と「農業」の日々を送っていました。
農業は「心の法則」とよく似ています。肥沃な土壌に種を蒔く行為は、瞑想によって穏やかになった心に「夢」という種を植える行為にとてもよく似ていると言えるでしょう。
すぐに結果が出るわけではなく、芽が出るまでしばらく待たなければならないことも同じです。
肥料をやり、水をかけ、雑草を抜き取る作業は、心の中の雑念を払い、不安や疑いの心を「抜き取る」作業と酷似しています。

楽しいのでこのまま「農業経営者」として生きることも魅力的なのですが、腕のいいお百姓さんは世の中にたくさんいますが、腕のいい「占星術師」はめったにいません(笑)。私が、私らしく生き、そして誰かの役に立つためには「占星術師」として生きるほうが良いだろうと結論が出ました。
そんな訳で、ココナラとワオミーの鑑定は数日中に再開しますので、よろしくお願いいたします。

久しぶりのブログなので、書きたいことは山ほどあるのですが、今日は「ヘルメスの法則」についてお話しましょう。

世の中には「引き寄せの法則」というものがあり、主にアメリカの「ニューソート」と呼ばれる思想運動で急速に広まりました。
簡単に言うと「強くイメージしたことが現実になる」という考え方で、プロテスタント教会の牧師であったノーマン・ピールやジョセフ・マーフィーらが中心となって一大ブームとなりました。
他にも、ナポレオン・ヒル、ラルフ・エマーソン、ジェームズ・アレン、ウォレス・ワトルズなどが有名ですね。自己啓発本が好きな人ならお馴染みの名前だと思います(笑)。
私も若い頃には数百冊ほど読んでいて、ちょっと中毒だった時期がありました。
最近だと、ロンダ・バーンの「ザ・シークレット」も、この流れを汲むものですね。

「ニューソート運動」は「ニューエイジ運動」と混同されることもありますが、この二つには微妙な違いがあります。どちらもアメリカを中心にブームとなった思想運動ですが、ニューソートは、「運命を否定する」という特徴があります。すべては人のイメージ次第で決まり、「生まれながらの使命」「与えられた運命」「運命の赤い糸」などのロマンチックな思想は排除されています。
これに対して「ニューエイジ」は、「ソウルメイト」「前世」などの考え方を含み、占星術が重要な役割を持ちます。
ヒッピーなどは「ニューエイジ」に当たりますし、インドの聖者の下で修行したジョン・レノンも「ニューエイジ」側です。

簡単に分類すると、ニューソートは「自己啓発系」、ニューエイジは「スピリチュアル系」と言えるでしょうね。
どちらが正しいか・・・と言うと、「どちらも正しい」のですが、ニューソートは不完全である、と言えるかもしれません。
「引き寄せの法則」を語る人の中には、「自分の理想のパートナーをイメージすれば、そのような相手が引き寄せられてくる」と言いますが、ここには「前世からの縁」という考えはありません。
引き寄せを信奉する人の多くは「お金持ちになること」を目的としていて、中には「スピリチュアルな人は貧乏人や病人が多い」と見下す発言をする人もいます。実際、映画「ザ・シークレット」の中ではそのようなことを言っている人がいますね。

「悪いことが起きるのは悪いイメージを持ったからだ」と彼らは断言しますが、自然災害や、社会情勢による混乱などは、それでは説明できません。
例えば、東日本大震災で死んだ人たちは「普段のイメージが悪かったから死んだ」のでしょうか?自然の猛威は、個人の責任なのでしょうか?広島・長崎で原爆被害に遭った人は「心掛けが悪かった」のですか?
あるいは、ナチスドイツに迫害されたユダヤ人達は「ネガティブ思考だったから迫害された」のでしょうか?
違いますよね?
このように、個人の意思が及ばない「大きな流れ」については、「引き寄せの法則」では説明できません。彼らが平気でそのような無責任な発言ができるのは、彼らが本当の悲劇を体験していないからです。震災後の瓦礫の中で、無数の死体が無造作に転がっている惨状を彼らが見たことがあるならば、「あなたのイメージが悪いからだ」などとは言えないでしょう。

ユダヤ人のヴィクトル・フランクルは、アウシュビッツ強制収容所で2年半を過ごしましたが、彼はこれを「私達には理解できない神の意図だった」「これは運命だった」と語っています。
悲劇の中からも重要な意味を読み取るような思想は「引き寄せ」信奉者の中にはありません。

実は「引き寄せの法則」の信奉者達の思想が「浅い」のには理由があります。

「引き寄せの法則」の元ネタになったのは、ウィリアム・アトキンソンが書いた「キバリオン」という本だと言われています。この本を指して「成功哲学の原点」などという人もいますね。
実は、この本にもさらに元ネタがあって、それが紀元前3000年前に、ヘルメス・トリスメギストスが石版に刻んだ碑文「エメラルド・タブレット」にあるとされています。ここに書かれた内容が通称「ヘルメスの法則」です。
映画「ザ・シークレット」でも、冒頭部分に主人公の女性が碑文を発見する場面がチラッと出てきますね。

この碑文は長年隠されていましたが、中世の錬金術師が探し出し、密かにその内容が知識階層に伝えられていたとされます。
この碑文には、この世界を動かす「7つの法則」が書かれていました。しかし、それは一般には秘密にされ、フリーメイソンやテンプル騎士団など、ごく一部の秘密結社によって守られてきたそうです。まぁ、この辺の話はオカルトっぽいので、かなり怪しいですね(笑)。
その碑文の内容をどこかから入手したアトキンソンが「キバリオン」という本の中でそれを紹介し、当時ブームを引き起こしました。「引き寄せの法則」は、この中の奥義のひとつであり、アメリカ人はその「魔法のような教え」に飛びつきました。

つまり「引き寄せの法則」とは、この碑文に書かれた「7つの法則」のうちのたった一つに過ぎなかったのです。

ひとつの法則だけが抜き出され、「お金持ちになる秘術」として伝わり、後の「ニューソート運動」の中心思想となって行きました。
ちなみに、「引き寄せ」は、第3の法則「バイブレーションの法則」に当たります。自分が考えているものと同じ周波数のものを引き寄せる・・・という考えですね。

ところがヘルメスの第5の法則に「リズムの法則」というものがあります。
これは「運気の流れ」を説く法則です。つまり、時期の悪い時に努力しても成果は得られず、「良い時期」を待たなくてはならない・・・と書いてあるのです。明らかに外的な「運命の流れ」を認めていますよね。
「全てに時期がある」ことは、農業を経験した人なら常識ですが、ニューソートの人たちは、意図的にその部分を無視しています。「願えばなんでも叶う」と言うほうが単純で伝わりやすいためかもしれません。

エメラルド・タブレットには
「上にあるものは下にもあり、下にあるものは上にもある」と書かれています。我々占星術師から見れば、これは「万物照応の法則」を説いていることに間違いないと感じますが、「引き寄せ」の信者は、これを「自分の考えと同じものが引き寄せられてくることを意味している」と解釈しました。かなり強引ですな(笑)。
「上」とは宇宙(マクロコスモス)、「下」とは人間(ミクロコスモス)を指していると私には感じます。つまり、天の配置と、人間の行動には関連がある、ことを意味していると思うのです。
なぜなら、インド思想の中にも全く同じ言葉があり、その言葉こそがインド占星術(ジョーティシュ)の基本原理となっているからです。

アメリカ人は「エメラルド・タブレット(ヘルメスの法則)」を「隠されていた秘密だ」と大げさに語りますが、インドでは太古の昔から「一般公開されいた普通の情報」に過ぎません。

もうひとつ言うなら、ヘルメスとは「水星の守護神」の名前です。英語では「マーキュリー」と言いますが、ギリシャ神話の伝令の神で、水星を守護する神です。エメラルド・タブレットの作者がわざわざ「ヘルメス」と名乗ったのなら、彼が占星術を意識していたことは明らかでしょう。

結論として、「引き寄せの法則」は、「正しいが、思想的に浅く、不完全である」と言えると思います。
人は「個別の使命」を持って生まれてきます。全ての人間が必ずしも金持ちになることが人生の目的にはなっていませんし、「ザ・シークレット」に出ている思想家達の中に、豪邸に住んでいることを自慢する人がいることや、「複数の女性と一度に付き合いたい」と語る男性が出てくることには疑問を感じます。

しかし、「引き寄せ」は法則としては正しいので、まずはそれを利用して「経済的に豊か」になるのもいいでしょう。それで「心の力」を実感できるのならば意味はあります。
ところが、お金に不自由しなくなると、人は「もっと深い真理」を求めるようになります。それはお釈迦様や「超絶お金持ちの王子様」だったことからも分かりますね(笑)。
その時こそ、「運命」という、さらに深い思想に足を踏み入れるべき時なのかもしれませんね。

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