みなさん、お久しぶりです。スイレンです。 このブログとココナラの占星術鑑定を休止して、もう3ヵ月半が経過してしまいました。鑑定依頼の順番待ちをされていた方や、リピーターの方々には本当に申し訳なかったと思っています。 ココナラの鑑定は数日以内に再開予定ですので、もう少しだけお待ちください。 私はこの100日余りの間、のんびりバカンスを楽しんでいたわけではなく、「人生の嵐」を体験していました。 2016年2月、天球上では、トランジット天王星とトランジット冥王星がスクエア(90度)を形成していました。変革や体制の崩壊などを表す角度です。社会全体に、強い破壊衝動や、不満による暴力的な事件なども暗示します。 これは世界的なことなので個人レベルの話ではないのですが、私たち夫婦の場合、私がこのトランジット冥王星の位置に出生の月を持ち(コンジャクション)、妻はこれと180度の位置に出生の月を持っている(オポジション)ことが問題でした。 お互いの月同士が180度の角度にあるということは、どちらか一方の月にトランジット天王星が90度(スクエア)と取ると、もう一方の月にも90度の角度を形成するということなのです。 つまり、「人生の危機」は夫婦でぴったり同じタイミングで来ることを意味します。 占星術において、太陽、月、水星、金星、火星、木星のトランジット6天体は自分の意思でコントロールすることが可能です。そのため事前に危機、またはチャンスの到来を予測し、準備することでチャンスをつかんだり、危機を回避することができるのです。この中で最大の影響力を持つトランジット木星を使いこなし、「チャンスの時期」に備えることこそ占星術の「真髄」と言えるかもしれません。 ところが、土星、天王星、海王星、冥王星の4天体は無意識領域に関わる星であるため、意志の力でコントロールすることはほとんど不可能です。 人生経験を積むことによって土星の影響力をコントロールすることはできる場合がありますが、「肉眼では見えない」天王星、海王星、冥王星は潜在意識に働きかけるため、その影響力を回避することはできません。 しかもこの3天体は公転速度が遅く、その影響は長期間に及びますから、人生を大きく変えてしまうような大きな事件を暗示します。 そのため占星術師によっては、土星外3天体が出生天体とアスペクトを形成する時期のことを「急性衝動期」などと呼ぶ人もいます。 この時期、身内の死や、離婚、転職などが起こりやすいですし、不倫や横領など、冷静な時期ならするはずのない事件を引き起こす場合もあります。 今回の私たち夫婦の場合は、特に影響力が強い出生の月に対して、このトランジット天王星と、トランジット冥王星が同時にタイトなアスペクトを形成するという非常に危険な状態になったわけですね。私は月とトランジット冥王星のコンジャクション、トランジット天王星のスクエア。妻は、月とトランジット天王星、トランジット冥王星の3天体でタイトなTスクエアを形成していました(ネイタルの冥王星も加えればグランドクロスという最強最悪の配置)。 しかし、私は占星術師ですから、実はこの配置になることは何年も前から分かっていました。この配置から予想される事件の中でもっとも確率が高いのは離婚危機。感情のコントロールが利かない時期ですから、お互いへの不満が頂点に達し、ささいなことをきっかけに感情が爆発、衝動的な行動に走ることが予想されました。しかも二人同時期にその危険な状態になりますから、冷静な判断が不可能となり、離婚は避けがたいものとなります。 この危険な時期が来るのは2016年2月〜3月の間と予測し、ずっと以前から、「この時期はケンカしないように注意しようね」と二人で何度も話し合ってきました。 しかし、急性衝動期がもたらす「人生の危機」は自然災害と同じように「人間の意志で止められないもの」です。 トランジット天体は公転周期が長いものほど強力ですから、天王星と冥王星の同時攻撃は最強で、人生をひっくり返してしまうほどの力があります。 そして迎えた2016年2月1日・・・妻の再就職が決まり、この日から働き始めることになりました。この職場も「突然」見つかったものであり、こちらの意思とは無関係に決まった感じがありました。仕事が見つかってから働き始めるまでの期間が異常に短く、私はなにやら妙な不自然さを感じていました。 そこは非常に忙しい職場で、再就職一日目から妻はクタクタに疲れて帰ってきました。 翌2月2日・・・私の元に実家から電話があり、父が意識不明で倒れた!と告げられました。 そのため私は実家に帰省し、数日間泊り込むことに。再就職したばかりで不安な妻を一人家に残したまま・・・。愚痴を言う相手がいなくなり、さぞや妻はストレスが溜まったことと思います。 2月4日・・・父親が死ぬ可能性もあったため、神奈川に住む姉に相談するために電話しました。すると「私は乳がんの手術で入院予定だから、お見舞いにはいけないし、力にもなれない」と告げられたのです。しかも、「心配かけたくないから誰にも言わないで」と言う。これ自体も大きなストレスになりました。 運命の時計は回り続け、「予想通り」確実にこちらを追い詰め始めていました。 周囲に状況に振り回され、すでに私たち夫婦はお互いを思いやるほどの心の余裕を失っていました。 父親の容態が安定してきたので、数日振りに自宅に帰ると、家事は何もされておらず、洗濯物も山のようにたまっていました。妻は疲れきって寝ており、やや持病の悪化も見られました。いつもなら気にせず私が洗濯するところですが、精神的に疲れきっているのは私も同じ。湧き上がる怒りをコントロールできずに、ここで激しいケンカが始まります。 この日から、激しいケンカをしては数日間の別居、というのを繰り返すようになります。2ヶ月間でその数なんと5回! その途中で、何度も「離婚」の言葉が飛び出しました。具体的な財産分与の話まで出たことがあります。 「今は時期が悪いからケンカしないように注意しよう」と話し合い、何度か休戦するのですが、翌日にはまたケンカしてしまうという状態。 二人とも、感情を示す「月」が完全に暴走しており、もはや自分で自分を抑えきれなくなっていました。 やはり、土星外3天体の接触は、事前に心の準備をしていても、その暴走を「防げない」のだということが分かります。 占星術の有名な言葉に「星は誘えど強制せず」というのがありますが、私たち凡人が、天の意思である「星の誘い」をそう簡単に逃れられるとは思いません。少なくとも土星外3天体には明らかに「強制力」があります。 これが分かってくると、他人のミスや生き方を責める気持ちは薄れてきます。例えば不倫や横領、汚職なども「悪いと分かっていても止められない」時があるのです。特に不倫などの恋愛感情に関しては、良くないことだと分かっていても「どうしようもなく好きになってしまう」事はあり得るのです。もし「不倫は絶対に許されないことです」と言って他人を責める人がいるならば、その人は今まで一度も「恋に落ちる」経験をしたことがないのか、それとも「たまたま」幸運にも恋に落ちた相手と無事に結婚できたというだけのことかもしれません。 いずれにしろ、人間は自分で思っているほど「自由」ではないのです。常に運命(カルマ)に縛られて、もがき続けているのが人間なのです。 さて、経済的な不安を抱えた私は2月13日にココナラの占星術鑑定を全面的に休止し、昔のツテを使い、肉体労働系の仕事を始めました。 占星術鑑定は、人の役に立つ仕事で充実感もありますが、家族を支えるほどの収入は期待できないためです。 妻とはギクシャクとした関係が続いたまま、精神的にも肉体的にも追い詰められていきました。 仕事は極めて忙しく、この間、リピーターさんたちのメールにも返信できず、ブログの更新も全くできない状況でした。 3月末、ようやくトランジット天王星と月のスクエアは誤差3度まで離れ、状況は改善の兆しが見えてきました。 なんと妻が突然仕事を辞めたのです。職場内部の派閥抗争のようなものに巻き込まれたらしく、本当に突然の退職でした。 一方、姉の乳がんの手術は成功し、今のところ転移は見られず、経過は良好とのことでした。しかし、父親の意識障害は、山のような検査を繰り返した割には「原因不明」のまま。原因が分からないので治療もできないとのことで入院はせず、通院しながら経過の観察ということになりました。 2ヶ月間、吹き荒れた「人生の嵐」は、こうして収束しそうに見えました。 しかし、トランジット冥王星は月付近にとどまったまま。冥王星は動きが遅い上に、逆行する期間も長いため、「運が悪いと」いつまでも同じところに居座り続けます。それがまさに今(笑)。私たち夫婦にとっては一番嫌なところで冥王星が残ってしまった感じです。 しかも、トランジット天王星も誤差3度とは言え、まだ有効範囲内です。 私の仕事は忙しく、ゆっくりと夫婦で話し合いをする余裕もありません。 そこで、妻は一ヶ月間、西日本の実家に帰省することにしました。少なくともトランジット天王星が「誤差5度外」に退避するまでの期間・・・。 震災当時石巻に住んでいた私たちだからこそ言えるのですが、止めようがない災害(津波)に対しては「避難」する以外に方法がないのです。避けようがない「人生の嵐」に立ち向かったとしても勝利は期待できません。 それにもし、これがすべて「天の意思」であるならば、妻はきっと地元で重要な「気づき」を得て帰ってくるだろうという期待もありました。 実はこの話には続きがあって、現在トランジット冥王星が存在するのは、私たち夫婦のMC(天頂)付近なのです。 私たち夫婦は7歳差ですが、ホロスコープは極めてよく似ており、それゆえに人生の転機もほとんど同じ時期となります。 天頂付近の冥王星は「人生の劇的変化」を表し、今が私たち二人にとって人生最大の「変わり目」であることが分かります。過去の清算を迫られるので、あらゆるトラブルが発生しますが、それを乗り越えた後に「新たな人生の道」が用意されます。その具体的な日付もすでに計算済みですが(笑)、結果を見てから、またここで報告させていただきます。 人生には、価値観が変化する重要な「転機」が来ます。これをスピリチュアルの世界では「クォンタム・モーメント(飛躍的瞬間)」などと呼ぶらしいです。通常それはある日突然訪れるのですが、私たち占星術師は「その日」を予測することができるのです。 前兆現象として、このクォンタム・モーメントの直前には「どん底」を体験することになりますが、今回の一連の流れがそれにあたると考えられます。 カール・ユングの言葉にこんなものがあります。 人生の朝にプログラムされたものに従って人生の午後を生きることはできない。朝、重要だったことが夕方には役に立たず、朝には真実だったことが夕方には偽りになる。 お金や、地位、名声・・・ほとんどの人はそれが重要なものだと教えられて育ちます。それが「人生の朝」ですね。 しかし、人生の後半に、その価値観のままで生きることは危険であり、全く無意味な人生を送ることにもなりかねません。お金を稼ぐためだけに、毎日つまらない日常を繰り返すだけの人生で満足でしょうか?心の中に「これではない」という感覚はないでしょうか? 誰の人生にも、「朝」の価値観がひっくり返される瞬間が来ます。多くは混乱や苦しみを伴いますが、偽りの人生のまま人生の最後を迎えるよりはずっと良いのではないでしょうか? ココナラの鑑定受付は数日以内に再開いたしますので、よろしくお願いいたします。 ブログもできる限り更新するつもりですので、時々見に来てください。 |
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タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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大変ですね…私もある大学病院の医療事故に |
オボちゃん 2016/05/30 22:55 |
お帰りなさい! |
こえり32 2016/05/31 08:01 |
オボちゃんさん、こんにちは。 |
スイレン 2016/05/31 11:41 |
復活おめでとうございます、といっていいのでしょうか。 |
ありあ 2016/06/01 19:26 |
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