霊性と情熱のあいだぐらい

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zoom RSS 才能の話

<<   作成日時 : 2016/01/08 09:54   >>

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芸術関係の仕事をしている人なら身に染みていると思いますが、世の中には「才能」というものが厳然として存在します。
毎年、何千人何万人もの人がプロの音楽家やバレェダンサーになるために留学し、死に物狂いの努力を続けています。しかし、その中で「一流」と呼ばれるレベルに達するの人は、ほんの一握りです。
途中で挫折した人達も、必ずしも努力が足りなかったわけではありません。
努力だけでも、ある程度のレベルまでは上達しますが、最後の「見えない壁」を乗り越えるためには、天から与えられたギフト(才能)が必要なのだと思います。他人を感動させるには、努力だけでは不十分なのです。
これは、プロスポーツの世界でも同じ。プロと名の付く人達は、皆、真剣に努力を積み重ねています。それでも、一度も一軍に上がれず、数年で戦力外通告を受ける人は掃いて捨てるほどいます。彼らに向かって言えますか?「お前は努力が足りなかったのだ」などと。
家族を抱えながら、全ての時間と情熱を捧げて練習しても、最後の大きな壁を乗り越えるためには、「運命の後押し」がどうしても必要になります。それが才能なのだと私は考えています。

この「努力信仰」は戦後の教育に原因があるのかもしれません。
高度経済成長時代、国策として、全ての国民は良い教育を受け、いい大学に進み、いい会社に入って、豊かな生活を営み、子供を作る・・・・そんな人生こそが幸せなのだという画一的な価値観を全国民に植え付け、「努力すれば報われる」という幻想を刷り込みました。

ここから、何の才能も持たない人が医者になったり、弁護士になりたがったり、野球選手を目指したりしました。だって「努力すればどんな夢だって叶う」のですから。しかし、現実はそうなっていません。
医者の自殺率は、統計開始以来、常にトップです。
弁護士も、なるまでに時間がかかる割には、儲からないし、楽しい仕事でもありません。
野球選手の選手としての寿命は、驚くほど短いものです。

仮に社会的な評価を受けなくても、天から「才能」を与えられ、自分の成すべきことに無我夢中に没頭している人は幸せです。
これは「至高体験」と呼ばれる現象ですが、自分の才能に適した分野で努力を続けていると、ある時、「この一瞬のためだけに生きているとしても構わない」と思えるような、ゾクゾクするような体験をすることがあります。
羽生君や、イチローや、マイケル・ジョーダンのセリフが、どことなく「宗教っぽい」のは、この至高体験を何度も繰り返した結果かもしれません。

天は平等です。全ての人に「特別な才能」を与えてくれています。
しかし、それは必ずしも「目立つ」分野ではないかもしれません。
例えば、子育ての才能、機械整備の才能、農業の才能、事務処理の才能・・・。
しかし、どんな分野であれ、才能を充分に発揮すれば「至高体験」をすることは可能です。
どれだけ多くの仕事上の業績を達成したかによって人生の価値が量れるわけではありません。重要なのは、むしろ、人生の高さ。
一瞬でもいいから、精神の高みに登れたら、その高さが、人生の価値を量る時の、もっとも大きな尺度になります。

この一瞬さえ手に入れられるなら、他の全てを失っても構わない・・・そんな大きな価値が体験できるのは、自分の生来の「才能」を生かす分野で活動した時だけです。
金持ちになれるかどうか、人から評価されるかどうかは、あまり関係がありません。

占星術で多くの依頼者を鑑定しましたが、中には「ある特定の分野」で突出した才能を持っておられる方もいました。
彼らが本当に自分の「成すべき道」に進んだ時、どれほどの輝きを放つのだろう、と想像してみます。もし、私のアドバイスが彼らの「才能」を発掘するきっかけになれば、それが私の「人生の意味」なのかもしれません。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、ココナラで鑑定していただいた者です。
鑑定結果を読み、自分の努力すべき方向性を見つめなおす良い機会を与えていただきました。
ブログに書かれているように、私に与えられた資質を見失わないよう、地道に磨きをかけていきたいと思います。
ぬるたこ
2016/01/08 15:24
こんにちは、ぬるたこさん。
その切はお世話になりました。

才能に関してはジェイムズ・ヒルマンの『魂のコード』という本がお勧めです。
心理学の本なので、専門用が多くて読みにくいのですが、「生まれつきの才能」が、どんぐりにたとえて説明されています。
どんぐりからは「樫の木」しか生えない。人間は「自分自身」にしかなりえない。
人生は「環境」ではなく、「資質」によって決定されるのだというような内容です。
多くの場合「心からやりたいと思っていること」と「才能」は一致します。
だから、本人の自由意思を疎外するわけではないので、迷わず「したいこと」に向かって行って良いのだと思います。

スイレン
2016/01/08 20:26

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