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<<   作成日時 : 2012/06/11 20:38   >>

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東北沿岸を襲った津波から1年3ヶ月。あの日から、ずっと心の中に引っかかっている疑問があった。
「あの災害には意味があったのか?」
水没した故郷。体育館に並べられた無数の遺体。
あの惨状を見て、それでもまだ「人生には意味がある」と胸を張って言える人間がいるのだろうか?それは同時に、長年、宗教や占星学を学んできた私自身に対する失望ももたらした。
これほどの災害を全く予見できなかった。そして、肉親を失った人たちにどんな言葉を掛けていいのかすら思いつかない自分に激しく失望してしまった。
それはまた、この事態に何の慰めも与えられない宗教家や、占い師、霊能者、スピリチュアリストたちに対する怒りにも繋がった。もともと詐欺師のエハラやホソキなどは、案の定、何の役にも立たなかったが、大きな宗教団体の関係者ですら、「この災害には意味があるのだ」と語ってくれる人はいなかった。だったら被災者たちは無意味に死んだのか?家族を奪われた人たちは、何の意味も無く、ただ神の気まぐれで孤独に突き落とされたのだろうか?
スピリチュアリストのアラン・コーエンが被災者へのメッセージを本にしてくれ、彼の優しさに心打たれたが、幸せな人生を歩んできた彼の言葉では、被災者すべてを癒すにはあまりにも力が足りなかった。
去年、ダライ・ラマ法王が石巻を訪れたとき、講演の中で「皆さんは、良いカルマがあったので生き残ったのです」との発言があったそうだ。私はその講演に参加できなかったのだが、そのとき会場内がざわめいたと言う。生き残ったのが良いカルマであるなら、死んだ人間は「悪いカルマ」があったのだろうか?特に家族を失った観衆に動揺が広がった。
私はこの話を講演に参加した知人に聞いたのだが、その時、私はこのダライ・ラマ法王の話は正しいのではないかと感じてしまった。ダライ・ラマ法王はチベット動乱で多くの同胞を失った「世界一有名な難民」である。その彼が無責任にも死んだ人間には悪いカルマがあるからだ、などとは言うはずが無い。・・・・運命のようなものは確かにある。生きることだけではなく、死ぬことにも何か重要な価値と意味がある。おぼろげにそう感じながらも、震災後の「限界ぎりぎりの生活」の中で、考えることを止めてしまった。

そんな私が再び「この世界」に戻ってくるきっかけとなったのは、ネットでこんな言葉を見つけたからだ。
「あなたの存在、あなたの人生には、すばらしい意味がある。いかなる絶望にも希望がある。人生はうまくいくようになっている。ただそのことに気づきさえすればいいのだ・・・・・」
このような言葉は自己啓発書や、精神世界系の本にはあふれている。何も目新しいことは無い。しかし、この言葉を書いたのが、戦時中、アウシュビッツ強制収容所に収容され、両親と妻を殺され、多くの同胞が目の前で餓死していくのを見た心理学者の言葉だと知ったらどうだろう?
ヴィクトール・エミール・フランクル。
もともと名の知れた心理学者だったが、ユダヤ人だというだけで強制連行され3年にわたって地獄を見続けた人物。妻にこのことを話すと「高校時代にこの人の本を読んだことがある」という。
え、そんなメジャーなのか?彼の著書を探してすぐに本屋に行ったが見つからず、市立図書館で借りることにした。アマゾンで買うという手段もあったが、どうしても「すぐに」読みたい衝動に駆られたのだ。
フランクル著『夜と霧』
収容所での体験を書いたもので、半世紀以上も前からロングセラーとなっており、あの『アンネの日記』と並び賞されるほど世界に影響を与えた本らしい。なぜ読書マニアの私が今まで知らなかったのか。・・・・いや、仮に学生時代にこれを読んだとしても何も感じなかっただろう。震災を体験し、「人生に意味はあるのか」と真剣に悩んでいる今だからこそ、この本が私のところに来たのだ。
理不尽な運命に翻弄されながら、「生きることには意味があるのだ。」「生きることだけでなく、苦しむことや、死ぬことにもかけがえの無い意味がある」と断言する彼に、私の心はひきつけられた。「辛いことは見るな、聞くな、楽しいことだけを考えろ」などという、いわゆる「引き寄せの法則」とはまったく別の力強い理論。魂が血だらけになるほど考え抜いた人間が最後にたどり着いた境地。
やはり、翻訳家の山川紘矢・亜希子夫妻が広めてきた「プラス思考」とか「天使様が見守っています」などという薄っぺらい哲学では被災者たちは決して救えない。苦しみをも直視して、その上で「私の人生はイエスだ」と言えなければ、真理とは呼べない。

人生は、いかなる状況でも、それ自体で意味をもっている。だが、その意味の中には苦悩も死も含まれているのだ。すなわち、苦悩すること、死ぬことは、決して無意味どころか、人生を意味あるものにするのである。苦悩も死も、それ自体が意味なのである・・・・・。

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内 容 ニックネーム/日時
この本は昔読みました。人の皮膚で作られた電気スタンドの笠とか、記憶しています。気味悪いのでよく読みませんでした。アイヒマンの実験とか、後にダビデの星と言う漫画にも引用されているので漫画も購入して読みました。この作者には、おそらくこのような願望があったのでしょう。人間牧場とかのタイトルが陰謀論の本と共通していたので人間の低い欲望の極限を知りたく読みましたが、正直、気分が悪くなりました。しかし、私はこの漫画がフィクションではなくむしろ現実の方が上だと思っています。日本人の多くは日和見菌で、バイ菌と同じく8割は善でも悪でもないと思います。数少ない残りの2割が善と悪に分かれると思うのです。この比率は正確ではないでしょうが。
galegakale
2013/02/05 21:13

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