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ワシが精神世界を学び始めて19年ほどになるが、初めは、他の大多数の人と同じように、「前向きに考えればすべてはうまくいく」というような「プラス思考」を学ぶことから始めた。 そして、やはり他の大多数の人と同じように、全く役に立たなかった(笑)。 今でも本屋には「プラス思考のススメ」みたいな本があふれているが、これで幸せになった人なんて1パーセントもいないんじゃなかろうか? 人の心には「思いを実現する力」があるから、プラスに考えれば、人生もプラスに転じるという考え方は間違ってはいない。間違っていないからこそ、ごく少数ではあるが、うまくいく人もいるわけだ。 ただ問題は、その本を書いてる奴らが、実は心の法則なんて何も理解していない馬鹿ばっかりだと言うこと。ほとんどはジェームズ・アレンやジョセフ・マーフィーの本の書き写しみたいなものばかり。 彼らは本の印税で楽に暮らすことしか考えていない(笑)。 本当にその内容が正しいかどうかはテメーの人生で証明して見せろっての! プラス思考汚染(?)はスポーツ界にも広がっている。 「絶対勝つ」「負けてたまるか」「俺が一番強いんだ」とか、試合前に吼えてる奴らの多いこと多いこと・・・。 ただ、勝ちを意識すればするほど、逆に失敗や負けることへの恐怖心が膨らみ、筋肉を萎縮させ、野球なら失投、ゴルフなら池に、まるで魅入られたように打ち込んでしまう。 人の心はプラスとマイナス、陰と陽の二つの考えの間を行き来しています。 プラスを強く意識すれば、実はその裏側に強いマイナスを抱えてしまいます。 勝つことを意識すれば、ひょっとして負けるのではないかという恐れが強くはびこり、何かのはずみでマイナスのほうに強く引きずられてしまいます。 一発打たれただけで、ボロボロに崩れるピッチャーはいくらでもいるでしょ? このプラスとマイナスの葛藤から抜け出すためには「瞑」の状態になることが必要です。プラスでもマイナスでもない精神状態。外の現象に無感動でいられる状態。 無感覚ではなく、無感動。 勝ち負けではなく、ただ目の前の一球にすべてをかける状態。 漫画「バガボンド」の作中でも、相手を打ち倒そうとして力んでいるときよりも、疲れきって頭が真っ白になった状態の武蔵のほうが強い。 勝ちを意識したときよりも、無心で剣を振った時のほうが圧倒的に早い。 スポーツに限らず、我々の夢も同じです。 「強い願いは実現する」と、ものの本には書いてありますが、「絶対実現してやる」と力んでいるときには潜在意識は活性化しません。むしろ、無心に近い状態で、かるーく「きっとこうなる」と願ったときのほうが不思議な偶然の一致を次々と呼び込みます。 この際、はっきり申し上げますが、世の中にはびこる「プラス思考」では、夢は実現しません。 プラス・マイナスにこだわっている限り、マイナスの闇からは抜け出せません。 たぶん、我々のような一般人が、「瞑」の状態を作り上げる最も簡単な方法は、「呼吸法と瞑想」でしょう。 瞑想について説かれた本もたくさん売っています。そして、それらの作者の多くは無欲な人が多い気がします。 無欲でありながら幸せな人生を送っている・・・・どうせ読むなら、そんな人たちの本を読みたいものですね。 |
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